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わが国における障がい者の実態① ~増え続ける障がい者人口

全人口における障がい者比率に関して厚生労働省の社会保障審議会の障害者部会(第133回)における参考資料では「障害者の総数は1160.2万人であり、人口の約9.2%に相当。そのうち身体障害者は436.0万人、知的障害者は109.4万人、精神障害者は614.8万人。障害者数全体は増加傾向にあり、また、在宅・通所の障害者は増加傾向となっている。」と紹介されています。
およそ10.87人に一人が何らかの障がいを持っている、これが日本の現状なのです。
下表からも明らかなように少子化社会=人口減少社会において「知的」「精神」の障がい者が増えているのです。

※障がい福祉サービス等予算の推移(出典:厚生労働省 社会保障協議会の障害者部会(第133回))

わが国における障がい者の実態② ~増える続ける障がい児

 下図は、文部科学省の「令和元年度 特別支援教育に関する調査の結果について」というページに掲載されている、平成5(1993)年から令和元(2019)年までの26年間の障がい種別の障がい児数の推移データをグラフ化した図です。
 ご覧いただくとお分かりのように、この26年間で障がい児数が12,259人であったのが134,185人と10.9倍に増えているのです。『少子化』の中で障がい児数は約11倍に増えているという異常な状況にあると言えます。
 世の中全体は継続的な少子化傾向であり、それが様々な経済的な課題を生んでいます。その中で明らかに障がい児は毎年1万人超の勢いで増加しているのです。

わが国における障がい者施策の動向

障がい者に対しての国の施策としては、「自立支援」というのを重点として、13年間で約3倍となる予算が投下されています。ご利用者お一人当たり20万円を超えてきています
また、この予算は国保連(国民健康保険団体連合会)を通して支給されているため、国を相手にするという、極めて優良で安定している事業であるといえます。

※障がい福祉サービス等予算の推移(出典:厚生労働省 社会保障協議会の障害者部会(第133回))